慣れないドイツでの生活で、万が一起こってしまった時のトラブルの
為に、事前に対処法を分かっておくと安心材料になります。
日本と似たような対処法もあれば、ドイツならではの問題や対処法も…
今回は、ドイツ生活に役立つ法律・規則についてご紹介します!

公共交通機関使用の注意点
小さな駅で券売機や販売窓口がない場合や、車内の券売機が故障している場合には、乗車後直ぐに乗務員や運転手に申し出てください。
切符は駅や停留所にある券売機や販売窓口、インターネットなどで、乗車前に確実な方法で購入する方が良いです。
券売機が故障している時には1台だけではなく、その駅構内に設置されている他の券売機を試してみましょう。
車内に乗務員などが不在で確認が難しい場合は、次の駅で降りて切符を購入するようにしてください!
直ぐに申し出ない場合、まれに罰金だけでなく、刑事責任を問われる可能性があります。
▼ドイツでは電車の種類(下記)によって、車内で切符を購入ができる場合とできない場合があります。
・ドイツ鉄道の長距離列車(ICE, IC, EC)
⇒→ 購入可、ただし、割高。
・S-Bahnや近距離列車(IRE, RE, RB等)
⇒購入不可。切符無しで乗車すると、原則的に無賃乗車になります。
・トラムやU-Bahnなど
⇒ 地域によって異なります。

騒音トラブルの対応
隣人間の騒音については各州の法律によって許容範囲が設定されています。
例えばハンブルクの一般的な住宅地域では21時から翌7時までの間は、ラジオやオーディオ機器による音楽再生は第三者にとって著しく迷惑にならない範囲でのみ許容されます。
近隣の騒音が耐え難い場合には、まずは自ら隣人と話し合いましょう。
それでも解決に繋がらない場合の最後の手段としては、警察に通報することができます。
隣人トラブルや賃貸住宅のトラブルについては、借家人団体「Mieterverein」に相談することができ、隣人による騒音の場合、仲裁を行う借家人団体もあります。
この団体への入会は、年会費や実費などは発生しますが、会員になると無料で相談に乗ってくれます。
▼《警察に通報する際に記録しておくべき項目》
1 日付
2 時刻
3 証人者(名前、住所、電話番号など)
4 騒音の種類
5 騒音の長さ

賃貸契約の詐欺に遭わないために
人気都市では条件にあった賃貸住居を見つけることが非常に難しい状況が続いています。
入居希望者の苦境を利用し、さまざまな手段で敷金や賃料をだまし取るケースが増加しています。
その手口も巧妙で、詐欺を働く者が実際に大家から物件を借りて不動産業者をかたり、入居希望者を内覧に招いて事前に敷金などを騙し取る手の込んだものもあります。一般的には住居を内覧し、大家またはその他の権利者と契約を交わし、鍵を受け取ってから支払います。
また、契約書の内容が分からない場合は、日本語ができる弁護士に相談するのがおすすめです。必ずサインをする前にチェックをすることが重要です。
▼《詐欺を回避するポイント》
ドイツの大都市(特にベルリン、ケルン、ハンブルク、ミュンヘン、フランクフルト、デュッセルドルフなど)の人気が高い地区にある住居が安価で貸し出されている場合は要注意。
内覧・契約締結・鍵の受け渡し前に、お金の先払いを求められた時点で、やりとりを中断すべきです。
お金だけではなく個人情報(パスポートのコピーや銀行口座情報、クレジットカード情報、信用情報会社「Schufa」などの書類)を渡すタイミングも慎重に行ってください。
個人賠償責任保険の加入をオススメ
ちょっとした過失の場合でも大きな損害を引き起こしてしまい、巨額の賠償金を支払わなくてはいけない可能性も考えられます。
例えば、自転車に乗っていて事故を起こしてしまい、その際に他人に損害を与えてしまうという状況も想定できます。そんな時のために下記の保険に加入しておくと、保険の範囲内で訴訟費用と損害賠償金がカバーされます。
『個人賠償責任保険(Privathaftpflichtversicherung)』
期間に限らず、どんなリスクが起こるか分かりません。駐在の場合でも、留学の場合でもこの保険に入っておくと安心です。
保険料は各会社や契約内容にもよりますが、年間50~60ユーロとお手頃です。
日本語がわかる保険代理店や保険会社に相談するのがいいですが、語学の問題がなければ、ネットでも加入できます。
その例として、「CHECK24」は価格・条件比較サイトです。
個人賠償責任保険も比較できますので、是非試してみてください!